顔の筋肉を動かして鼻の下(人中と呼ばれる溝の部分)を伸ばすと、普段は皮膚のひだや毛穴の奥に隠れている溝が引っ張られて開きます。この動作によって、皮膚の奥に蓄積していた揮発性のにおい物質が一気に放散され、すぐ上にある鼻腔(嗅覚器官)へとダイレクトに届くのが「鼻を伸ばすと急に臭う」現象の基本的な仕組みです。
このにおいの発生源は、大きく分けて「皮膚表面の毛穴・皮脂トラブル」と「鼻の内部(鼻腔・副鼻腔)の炎症」の2つのルートが存在します。
顔の中心に位置するTゾーンや鼻周辺は、身体の中でも特に皮脂腺の密度が高い部位です。分泌された皮脂が皮膚常在菌によって分解されたり空気に触れて酸化したりすると、不快な刺激臭を放ちます。一方で、皮膚ではなく鼻の奥深くから悪臭が発生している場合は、呼吸器官のトラブルが関係しているケースも少なくありません。