創業は戦後間もない昭和23年(1948年)。歴史ある静岡浅間神社の門前町として栄える浅間通り商店街の一角で、「おがわ」は産声を上げた。当時の静岡おでんは、近所の子供たちが放課後に小銭を手に集まる駄菓子屋系おでんとして親しまれていた。おがわの店頭には現在も夏はかき氷、冬はおでんという伝統的なスタイルがしっかりと息づいている。
店内に飾られたセピア色の写真や使い込まれた木製カウンターは、激動の時代を駆け抜けてきた歴史の証人だ。おばあちゃんから子供、孫へと三代にわたって通い詰める常連客の姿も珍しくない。地域コミュニティの温かな居場所として機能し続ける姿勢が、今も変わらない愛着を生み出している。