中学や高校の地理試験、あるいは各種公務員試験などで受験生を悩ませるのが「雨温図の判別問題」です。しかし、西岸海洋性気候の雨温図には極めてわかりやすい規則性があります。以下の3ステップの判定アルゴリズムを使えば、数秒で正解を絞り込むことができます。
【ステップ1】気温の折れ線グラフが「なだらかな山型」をしているか確認する
まず気温のカーブを見ます。最寒月(1〜2月)の平均気温が氷点下にならず、マイナス3℃〜18℃の範囲(温帯の定義)に収まっているかを確認します。その上で、真夏のピークでも山が盛り上がらず、折れ線の上下幅が非常に小さい(年較差が10〜15℃程度)ことを確かめてください。年間を通じて平坦に近いなだらかな曲線であれば、海洋性の性質が極めて強い証拠です。
【ステップ2】夏の気温ピークが「22℃のライン」を下回っているかチェックする
ここが最重要の分岐点です。7〜8月の気温の頂点が「22℃の補助線」を超えていれば東京などの「Cfa(温暖湿潤気候)」、22℃の線を下回っていれば「Cfb(西岸海洋性気候)」と即座に判定できます。冷房がいらないほど涼しい夏であるかどうかが数値として明確に現れます。
【ステップ3】降水量の棒グラフが「1年中ほぼ水平」に揃っているか見る
最後に降水量を確認します。もし7〜8月の降水量が極端に落ち込んでV字の谷になっていれば「Cs(地中海性気候)」です。西岸海洋性気候の場合は、棒グラフの高さが1月から12月までどの月も50mm前後の「横一文字」に近い状態で綺麗に並びます。「夏が22℃未満で、降水量の山も谷もない」という形を見つけたら、100%西岸海洋性気候と断定して間違いありません。