西城秀樹が日本の音楽史に刻んだ最大の功績の一つが、巨大空間でのスタジアムコンサートの確立である。ウッドストックをはじめとする海外のロックフェスにいち早く触発された彼は、富士山麓や大阪球場、後楽園球場といった広大な野外会場で単独公演を敢行した。
ヘリコプターからの登場や、日本で初めて導入されたクレーンアクション、宙吊り演出など、彼のライブは常に常識破りの連続だった。歌謡曲にポップ・ロックのダイナミズムを融合させ、何万人もの大観衆をひとつの熱狂の渦へと巻き込むエンターテインメントの型を完成させたのは、間違いなく彼である。