こうした構造改革を支える法的・構造的フレームワークが、「西広島駅南口地区第一種市街地再開発事業」である。かつて駅南口エリアは、狭隘な道路と老朽化した小規模店舗・住宅が密集し、防災面や交通の円滑化において課題を抱えていた。同事業はそれらを抜本的に解決し、安全かつ高次元な都市機能を備えた街区へと再生させる大プロジェクトだ。
本格的な工事着工に先立ち、地域コミュニティの醸成と賑わいの継承を目的として設置されたのが、暫定活用スペース「KOI PLACE(コイプレ)」であった。緑豊かな芝生広場やオープンカフェ、市民イベントの場として親しまれてきたこの空間は、再開発に向けた期待感を地域社会全体で共有する素晴らしい役割を果たした。ここで育まれた温かいコミュニティの熱気は、竣工後の新たな公共広場や複合施設へ確実に受け継がれる。