三木のり平が遺した「笑いのメソッド」は、後の時代を代表するコメディアンたちに色濃く受け継がれました。その代表格が、日本を代表する喜劇王・志村けんです。
志村けんは生前、テレビやインタビューにおいて三木のり平の芸風やリズム感を深く研究し、自身のコントに取り入れていたことを明かしています。とぼけた表情で周囲を翻弄するキャラクター造形や、動きと台詞の間(ま)で笑いを生み出す手法、さらには「ひとこと多い」小言の掛け合いなど、ザ・ドリフターズや単独コントで見せた技術の土台には、三木のり平が築いた喜劇理論が生きていました。
言葉のナンセンスさと視覚的な面白さを高次元で融合させた「のり平スタイル」は、現代のバラエティやお笑いコントの現場にも脈々と受け継がれています。