恐羅漢のコースバリエーションは実に多彩だ。特に急斜面と非圧雪エリアが魅力の立道ゲレンデは、手ごわいコブ斜面と深雪が入り混じり、上級者の挑戦意欲を掻き立ててやまない。一方で、かやばたゲレンデは適度な斜度と広々としたコース幅が特徴で、カービングをじっくり楽しみたい中級者やファミリー層に親しまれている。
地形の起伏を巧みに活かしたコースレイアウトからは、当時のゲレンデ設計者が抱いていた「滑り手の心をいかに揺さぶるか」という強い執念と美学が伝わってくる。自然の地形を破壊しすぎず、雪が最も美しく積もるラインを計算し尽くした設計が、今なお滑走者の心を捉えて離さない。