野球ファンや遠征ライブに訪れる観客の間で、ベルーナドームは時に「自然共生型スタジアム」、時に畏怖を込めて「サウナドーム」「極寒ドーム」と称されます。屋根があるはずのスタジアムで、なぜこのような極端な温湿度環境が生まれるのでしょうか。その根底には、スタジアムの生い立ちに由来するベルーナドーム 屋根 構造の特異性があります。
一般的なドーム球場が基礎から一体型で密閉空間として建設されるのに対し、当球場は1979年に開設された屋外の「西武ライオンズ球場」を母体としています。西武ドーム 改修 経緯を振り返ると、1997年シーズン終了後にスタンド外周へ柱を立てて屋根の骨組みを載せ(第1期工事)、1998年シーズン終了後にテフロン膜の屋根を完成させる(第2期工事)という、既存球場を使いながら2年越しで屋根を架設する世界的にも前例のない工法が採られました。
この工事の結果、スタンド最上段と巨大なドーム屋根の間には壁が一切なく、360度ぐるりと外気が通り抜ける「吹き抜け構造」が完成しました。球場関係者や建築資料の公式データが示す通り、ドーム球場 空調 真相として、スタンド全体を均一に冷暖房する密閉型エアコン設備は物理的に存在しません。ダグアウトや個室VIPエリアなど一部の閉鎖諸室を除き、観客席は実質的に「半屋外」の環境下に置かれています。
これが西武ドーム 暑い 理由の核心です。狭山丘陵のすり鉢状の傾斜地に熱気が溜まりやすい地形であることに加え、真夏の日差しを受けたテフロン膜屋根が熱を吸収・放射し、巨大な温室のような状態を作り出します。一方で風が通り抜ける構造であるため、3月〜4月の開幕期や10月以降のポストシーズンには、吹き込む「狭山おろし」の冷風が容赦なく体温を奪う過酷な寒冷環境へと反転するのです。