現代のスポーツ界では、個人の自由を尊重し、指導の合理化やデジタルツールの活用を進める流れが主流になりつつあります。その潮流のなかで、西岩部屋が貫く「規律重視」「デジタルデトックス」というスタイルに対しては、角界内外で賛否両論が巻き起こることもありました。
しかし、現在の大相撲ファンの間では「昔ながらの相撲道と礼節を大切にする素晴らしい部屋」「礼儀正しく気持ちの良い力士が多い」と、極めて好意的な評判が定着しています。本場所での立ち振る舞いや懸賞金の受け取り方、花道を引き揚げる際の礼儀正しさに至るまで、師匠の教えが隅々まで行き届いていることが評価されている証左です。
もちろん、少子化が進む現代において、厳しい生活環境を敬遠する入門希望者がいることも事実です。伝統的な修行環境の厳しさを保ちながら、いかに若い世代の可能性を引き出し、関取昇進という目に見える成果へと繋げていくか。西岩部屋が歩む道は、大相撲界における「人間教育のあり方」を示す一つの道標となっています。