購入したばかりの下駄や、浴衣セットに付属している新品の下駄は、鼻緒内部の芯材が硬く締まっており、遊び(ゆとり)が一切ありません。この状態で外出すれば確実に足を痛めるため、お出かけ前の「下駄の鼻緒のほぐし方」が必須のプロセスになります。
誰でも自宅でできる下駄の鼻緒の伸ばし方は、以下の3ステップです。
1. 前ツボの引き上げ:前ツボの根元を持ち、真上に向かって指先で数回グッと引っ張り上げます。
2. 鼻緒の左右揉み:左右の太い鼻緒(横緒)の外側から内側にかけて、指の腹で丁寧にしごくように揉みほぐします。繊維の突っ張りを和らげるイメージで、外側へ少し広げます。
3. 厚手の靴下やペットボトルで固定:履く前日の夜、太めのペットボトルや丸めたタオルを鼻緒に挟んで一晩置き、足が入るアーチ空間を癖付けます。
さらに、物理的な摩擦を極限まで減らす裏ワザとして「下駄のベビーパウダー摩擦対策」が極めて有効です。指の股や足の甲、鼻緒が直接触れる皮膚にベビーパウダー(または固形ワセリン)をあらかじめ薄く塗り込んでおくだけで、汗による皮膚のふやけを防ぎ、滑りを良くして摩擦熱と皮膚剥離をシャットアウトできます。