下駄で足が痛くなる最大の要因は、歩き方にあります。洋靴と同じように大股で踵(かかと)からドスドスと着地する歩き方をすると、前すべりが起きて鼻緒に全体重がのしかかります。
下駄本来の美しい所作と快適さを両立する痛くない歩き方の極意は、以下の3ステップです。
1. 指先で鼻緒を軽くつまむように乗せる
指の股の奥まで足を突っ込まず、親指と人差し指の腹で鼻緒を前ツボごと軽く挟む感覚で履きます。指の奥には指1本分の隙間を空けておくのが理想です。
2. 重心をやや前方に置き、小股ですり足気味に歩く
歩幅は普段の半分程度を意識し、膝をあまり高く上げずにすり足で前へ進みます。重心をやや前傾に保つことで、下駄の前のめりな構造と連動し、無駄な筋力を使わずに前進できます。
3. 足裏全体で静かに着地する
踵から強く踏み込むのではなく、足裏全体(あるいは前坪に近い部分)でフラットに着地します。カランコロンと心地よい音を響かせながら、下駄を引きずらないように歩くのが粋な歩き方です。