長年グラビアカルチャーを牽引してきた集英社や講談社といった大手出版社は、紙媒体とデジタルの関係性を根本から再構築した。看板誌である『週刊プレイボーイ』や『FRIDAY』は、従来型の本誌販売にとどまらず、ウェブ上の会員制ポータルやデジタル増刊の展開を急加速させている。
背景にあるのは、印刷部数の物理的な制約からの解放だ。紙の雑誌では1つのグラビア企画に割り当てられるページ数はせいぜい8〜16ページ程度。しかし、電子配信であれば100ページを超える大ボリュームの特集を組むことも難しくない。現場で撮影された数百カットに及ぶシャッターの中から、編集者が厳選したアナザーテイクを即座にパッケージ化して市場へ届けるスピード感。この機動力こそが、出版各社のデジタルシフトを強力に後押ししている。