芸能史を振り返れば、違法薬物の所持・使用や人命にかかわる事件によって姿を消した有名人は少なくない。一度踏み外した足並みを揃えることがいかに難しいか、田代まさし氏の度重なる再犯や、押尾学氏が巻き込まれた社会的インパクトの大きな事件は、芸能界全体のコンプライアンス意識を根本から塗り替える契機となった。
プロダクション側は所属タレントの管理体制を大幅に強化し、定期的な薬物検査や法的リスクの講習を義務付ける動きを強めている。個人の失脚にとどまらず、出演作品の封印や莫大な損害賠償が発生するリスクを前に、業界全体の自浄作用がかつてないほど試されているのだ。