2015年3月18日に放送された『相棒 season13』第19話(最終話)「ダークナイト」は、テレビドラマ史上に残る大どんでん返しとして今なお語り継がれています。物語は、法で裁かれない悪党たちに制裁を加え続ける謎の連続暴行犯「ダークナイト」の正体を、杉下右京が暴き出していくサスペンス仕立てで進行しました。
世間がダークナイトを「現代のダークヒーロー」ともてはやす中、右京が辿り着いた真犯人は、ほかでもない自らの相棒である甲斐享でした。カイトは親友の妹を死に追いやった犯人が不起訴になった事件をきっかけに、自らの手で悪人を暴力的に制裁する「ダークナイト」へと変貌を遂げていたのです。
警察庁次長である父・甲斐峯秋(石坂浩二)の威光を嫌い、現場の一刑事として正義感を燃やしていたはずの青年が、法を破る快感と歪んだ万能感に呑まれていく姿は圧巻の悲劇でした。右京にすべてを見破られたカイトは取調室で涙を流し、手錠をかけられて逮捕されるという、歴代相棒の中で唯一無二の凄惨な幕引きとなりました。