常勝軍団としての矜持を取り戻すべく、駒澤大学陸上競技部は選手層の厚みにおいて他を圧倒する陣容を整えてきた。上級生が築いた強固な基礎の上に、高校長距離界を沸かせた逸材ルーキーたちが次々と実戦力を開花させている。
チームの屋台骨を支えるのは、10000mで27分台・28分前半のタイムを安定して刻む上級生たちだ。単にタイムが良いだけではない。悪天候や単独走、激しい揺さぶりといったロードレース特有の不確定要素をねじ伏せるタフネスを兼ね備える。そこに加わる新戦力ルーキーたちは、物怖じしない積極的なレース運びで先輩たちを脅かし、部内での激しいポジション争いを加速させている。
練習拠点である合宿地で見せる彼らの走りには、一切の妥協がない。設定ペースを淡々とこなすだけでなく、ラスト1周で誰が前に出るかという火花散る鍔迫り合いが日常的に繰り広げられている。この高い基準こそが、本番のプレッシャー下でブレない強靭な走力を生み出す源泉である。