笑門来福の本当の意味とは?笑う門には福来るとの違いや由来を徹底解説

笑門来福の本当の意味とは?笑う門には福来るとの違いや由来を徹底解説

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三重県の伊勢志摩地方を訪れると、民家の玄関先に一年中飾られている独特のしめ縄(注連縄)に「笑門」や「笑門来福」と墨書きされた木札が掲げられている光景に出会います。なぜ全国的な正月飾りとは異なり、伊勢では年中「笑門」を掲げるのでしょうか。

この風習の根底には、日本神話や民間伝承に登場する「蘇民将来(そみんしょうらい)伝説」が存在します。旅の途中で宿を求めたスサノオノミコトを手厚くもてなした蘇民将来が、「後の世に疫病が流行した際には『蘇民将来子孫家門』と記した札を身につければ難を逃れられる」と約束されたという厄除けの信仰です。

かつて伊勢の注連縄には「蘇民将来子孫家門」や、それを短縮した「将門(しょうもん)」の札が掲げられていました。しかし、平安時代の武将・平将門の乱を想起させるのを避けるため、また同音でよりめでたい字をあてる意図から「将門」が「笑門」へと変化したと伝えられています。疫病を退ける強力な魔除けの祈りと、「笑顔で福を招く」という吉祥の意味が合合わさり、伊勢の風土に根づく独自の文化として今に受け継がれています。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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