事務所単位で一発屋ビジネスを戦略的な強みに変えたのが、サンミュージックプロダクションだ。同社に所属するダンディ坂野は黄色いスーツと「ゲッツ!」の決め台詞で一世を風靡した。ブームが過ぎ去った後も、誰もが知る認知度の高さと、老若男女を不快にさせない清潔感溢れるキャラクターを武器に、地方CMの契約を多数保持。年収は安定して数千万円クラスを維持しており、「一発屋の最高到達点」と評されるほどだ。
同じくサンミュージックプロダクションの小島よしおも、一発屋の概念を覆した代表例である。「そんなの関係ねぇ」で新語・流行語大賞にノミネートされ大ブームを起こした彼は、その後キッズ向けのお笑いライブや教育系YouTubeチャンネルへ注力。子供向けイベントでの圧倒的な集客力を背景に、独自の市場を開拓した。かつてのブームに依存せず、ターゲット層を「テレビ視聴者」から「親子層・教育現場」へ鮮やかに切り替えた姿勢は、生存戦略の好例と言える。