アコルデ新百合ヶ丘を使いこなす上で最初に押さえておくべきなのは、「北館」と「南館」でターゲット層と館内コンセプトが完全に二極化されているという事実です。小田急電鉄の開発コンセプトやフロア構成の変遷を辿ると、利用者が改札を出てどちらの出口へ向かうかによって、導線設計が極めて緻密に計算されていることがわかります。
まず、麻生区役所や麻生市民館、新百合ヶ丘総合病院方面へと続く北口側に位置する「アコルデ新百合ヶ丘 北館」は、地域の社会インフラとしての性格を色濃く持っています。駅前デッキからシームレスにアクセスできるフロアには、主要銀行の支店・ATMコーナー、各種専門クリニックが揃うメディカルフロア、調剤薬局、そして手早く食事を済ませられるベーカリーやファストフードが配置されています。上層階にはビジネスオフィスや公的窓口機能も入居しており、「公的手続きや通院を移動の合間に最短ルートで完結させる場所」として機能しています。
一方、住宅街や商業密集地へと向かう南口側の「アコルデ新百合ヶ丘 南館」は、ライフスタイルとリフレッシュに特化したフロア構成が特徴です。待ち合わせやリモートワークの合間に立ち寄りやすいカフェ、仕事帰りの夕食や家族での外食に対応するバラエティ豊かなレストランフロア、さらには日常のヘルスケアを支えるドラッグストアやデンタルクリニックが揃っています。改札階(3階フロア)から雨に濡れずにそのまま店内へ吸い込まれるような導線となっており、天候を気にせず立ち寄れる安心感が根強いリピートを生んでいます。