近年、日本全国の交差点から「点滅信号」が急速に姿を消しています。警察庁および各都道府県警察は、夜間点滅信号の運用見直しを全国規模で推進しており、24時間通常のカラー灯火(青・黄・赤)制御への移行や、点滅信号自体の撤去・一時停止標識への格下げが進んでいます。
点滅信号が廃止・削減されている最大の理由は、「点滅信号交差点における事故発生率の高さ」にあります。警察庁の事故統計分析によると、点滅制御を行っている交差点は、終日通常の信号制御を行っている交差点と比較して、出会い頭事故の発生頻度が有意に高いことが明らかになりました。赤点滅の一時停止義務がドライバーに正しく認識されていない実態や、黄点滅側が速度を落とさずに交差点へ進入することが衝突事故の直接的原因となっていました。
現在、全国の道路行政では以下の3つの代替策が進められています:
- 24時間通常信号制御化:交通量の多い主要地方道を中心に、夜間も押しボタン式や感応式を活用した通常サイクル制御を継続。
- 一時停止標識(止まれ)への換装:信号機自体を撤去し、明瞭な道路標識とカラー舗装・ハンプ(段差)による物理的な速度抑制へ移行。
- ラウンドアバウト(環状交差点)の導入:信号機を必要とせず、交差点進入時に全車が減速・徐行を強いられる構造へと転換。