東京都新宿区歌舞伎町を訪れる際、最も多くの人が懸念するのが「治安の現在地」です。結論から言えば、現在の歌舞伎町は「昼夜を問わず無差別に凶悪犯罪に巻き込まれるスラム」ではありませんが、「深夜に無防備で歩けば高確率でトラブルに遭遇するトラップの多い街」という二面性を維持しています。
治安のグラデーションを理解する上で欠かせないのが、エリアごとの明確な色分けです。新宿駅東口から靖国通りを越えてすぐの歌舞伎町一番街やゴジラロード(セントラルロード)周辺は、大型商業施設、映画館、チェーン飲食店が立ち並び、日中は家族連れや訪日外国人観光客で賑わう極めてオープンな空間となっています。新宿警察署による特別警戒や防犯カメラの増設が功を奏し、メインストリート沿いの街頭犯罪は激減しました。
しかし、一歩路地に入ったエリアや花道通り、職安通りに近い歌舞伎町2丁目方面では空気感が一変します。深夜帯になると、違法な客引き、風俗スカウト、泥酔者同士のトラブルが散発的に発生しており、昼と夜、大通りと裏路地で治安リスクが極端に分断されているのが2026年の歌舞伎町の実態です。