興福寺の阿修羅像は、単なる古い仏教遺産でも、造形技術の誇示でもありません。そこには母を悼み、乱れた世を鎮めようと願った光明皇后の切実な祈りと、戦いを捨てて自らの魂と向き合った阿修羅の悔悟、そしてそれらを見事な漆工技術で具現化した天平工人たちの魂が脈打っています。
等身大の少年のような華奢な佇まい、左右非対称な三つの顔、そして胸の前で静かに結ばれた合掌。奈良を訪れた際には、ぜひ興福寺国宝館の柔らかな光の下で、阿修羅像の正面、左右へと歩みを進めてみてください。1300年前に込められたその静かな祈りは、今を生きる私たちの心にも、確かに深く染み入ってくるはずです。 (出典: 阿修羅 像 興福 寺(Yahoo!ニュース))
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