深夜の投稿フォーラムやnote、サブスク型音声メディアを開くと、日常の仮面を脱ぎ捨てた既婚女性たちの肉声が溢れている。身近な友人や家族には絶対に明かせない「本当の私」を吐き出す場所として、ネット空間は心理的な安全地帯(セーフスペース)の役割を果たしている。
読む側にとっても、他人の極私的な体験を追体験することは、自分自身の抱える言えない悩みや欲求に対する「肯定」や「救い」になり得る。「自分だけが異常なのではないか」「こんな歪んだ感情を抱くのは自分が悪いのか」という孤立感から解放されるプロセスが、圧倒的な共感消費を生み出しているのだ。