通りを歩いて肌で感じるのは、計算し尽くされたヒューマンスケールの心地よさだ。広場やファサードのデザインには世界的建築家・隈研吾の意匠思想が深く息づいており、木材を多用したルーバーや温かみのある舗装が、街行く人々を包み込む。空間をただ通過させるのではなく「滞留させる」ための仕掛けが散りばめられているのだ。
都市空間に人の居場所を取り戻すプレイスメイキング・景観デザインの手法が遺憾なく発揮され、ベンチの高さや木陰の配置、夜間の間接照明に至るまで、徹底して歩行者の視線に合わせて設計されている。巨大な高層タワーの足元にありながら、路地裏の温もりを感じさせる空間設計が、人々の足を自然と止めさせる。