日本の配給界を牽引する東宝と、グローバルな配給網を誇るワーナー・ブラザース・ジャパン。この2大巨頭の間で繰り広げられる主導権争いも、プロジェクトの熱気を物語る要素の一つだ。伝統的な劇場網の維持を重視する国内配給網と、グローバル展開を狙う海外資本。双方の思惑が交差する結節点に、小池の手腕が位置している。
「旧来の興行モデルにしがみついていては未来がない」。関係筋が語る小池の言葉は痛烈だ。大手配給会社との交渉においても、配給権や二次利用権の配分をめぐり、従来の商慣習を打破する斬新な提案がテーブルに載せられている。妥協を許さないタフなネゴシエーションが、現場に心地よい緊張感をもたらしている。