「指定校推薦はいつ決まるのか?」という問いに対する現場目線の結論は、高校3年生の9月中旬から10月上旬です。大学のパンフレットに記載されている「合格発表:12月1日」といった日付は、あくまで制度上の最終確認に過ぎません。
なぜこれほど早い段階で決着するのか。その背景には、指定校推薦が「大学と高等学校の強固な信頼関係」によって成立しているという特異な構造があります。大学側は「貴校の教育水準を信頼しているため、学校長が推薦する生徒であれば無試験または簡易な選考で受け入れる」という枠組みを設けています。したがって、高校側が職員会議や選考委員会を経て「我が校の代表としてこの生徒を推薦する」と決定した瞬間、大学側がそれを覆すケースは極めて稀です。
制度上、高校側は10月下旬から始まる大学への正式出願期間に向けて、校内の候補者を1本化しなければなりません。複数人が同じ推薦枠を希望している場合、高校は夏休み明けの選考会議で厳密な審査を行い、9月下旬から10月上旬にかけて内定通知を出します。この校内選考を通過した時点で、受験生の間では「実質合格(内定)」と受け止められています。