渡邉美穂の映画キャリアにおいて決定的な転換点となったのが、ギャガ配給の映画『あたしの!』だ。等身大の高校生が抱く嫉妬、焦燥、そして恋心の爆発をエネルギッシュに体現し、映画初主演にして強烈な爪痕を残した。
本作で共演したINIの木村柾哉との掛け合いは、まさにテンポと感情の応酬だった。単なる甘い恋愛劇にとどまらず、痛烈な人間関係のリアリティを描き出したこの青春映画は、観客の胸を激しく揺さぶる。感情を剥き出しにして叫び、泣き、笑う渡邉美穂の姿は、観る者に「これまでの彼女のイメージ」を完全に塗り替えさせる迫力に満ちていた。