彼女の真骨頂は、張り詰めた心理戦を描く作品でこそ一段と鋭く研ぎ澄まされる。社会現象を巻き起こした『3年A組-今から皆さんは、人質です-』では、教室という極限の閉鎖空間の中で、感情を押し殺しながらも揺れ動く生徒の機微を緻密に演じ切った。
さらに『賭ケグルイ双』では花手毬つづら役として、狂乱と策略が渦巻く学園サスペンスの世界に身を投じる。狂気的なキャラクターたちが跋扈する物語において、彼女が演じた純粋さと忠誠心は、作品に絶妙な緊張感と人間味をもたらすオアシスとなった。どんな濃密な世界観にも埋没せず、むしろ共演者の芝居を受け止めて倍にして返す柔軟性。これこそが、数多のオーディションを勝ち抜いてきた彼女の真骨頂だ。