映画関係者への取材を進めると、彼女の現場での立ち振る舞いに対する賛辞が相次ぐ。「現場に入ると雑念を一切捨て、監督の要求以上の深度で役に入り込む」。ある制作幹部はそう明かした。かつての騒動以降、彼女は徹底して裏方仕事や小規模なワークショップに身を置き、基礎から芝居を再構築したという。その地道な鍛錬が、現在の強靭な表現力となって結実している。
評価の波は国内にとどまらない。主演・助演を問わず出演したインディペンデント作品がヨーロッパやアジアの主要国際映画祭に出品され、現地の批評家から「静けさの中に狂気と脆さを同居させる稀有な才能」と絶賛を浴びた。所属事務所であるフラームと韓国のBHエンターテインメントが綿密に連携し、国内の地上波に依存しないグローバルかつ映画主導のキャリアプランを推進していることも、彼女の本格復帰を盤石なものにしている。