購入検討者が最も気にするのが「スマートフォンとの接続性」と「実際の画質」です。SNSやレビューサイトに寄せられる口コミ・ネットの反応を分析すると、購入後に直面する2つの決定的な落とし穴が浮き彫りになります。
第1の落とし穴は、有料動画配信アプリのブラックアウト現象(HDCPの壁)です。多くのユーザーは「iPhoneやAndroidの画面をそのまま投影してNetflixやDisney+を見たい」と考えています。しかし、3000円クラスの機器はデジタル著作権保護技術(HDCP)の正式ライセンスや暗号化処理チップを搭載していません。そのため、スマホを有線HDMI変換ケーブルやワイヤレスミラーリングで接続しても、YouTubeの無料動画やスマホで撮影した写真・動画は映るものの、著作権で保護された配信サービスの映像は「音声のみ流れて画面は真っ暗」という状態に陥ります。
第2の落とし穴は、ネイティブ解像度の低さとレンズの歪曲収差です。製品スペックに「1080pフルHD対応」と大きく宣伝されていても、これは「フルHDの入力信号を受信して縮小処理できる」という意味に過ぎません。実際に投影される物理解像度(ネイティブ解像度)は320×240ピクセル〜480×320ピクセル程度にとどまります。この数値は初期の家庭用ゲーム機やガラケーと同等であり、洋画の字幕やアニメの細い線、ブラウザのテキストは判読不能なほどに潰れてしまいます。さらに、中央にピントを合わせると四隅が激しくボケる周辺ボケ現象が避けられません。