保護ペキニーズの里親になる際、最も重要なのが医療面での覚悟です。ペキニーズはその独特な形態(短い鼻、離れた目、短い脚、長い背中)ゆえに、解剖学的な弱点を多く抱えています。
1. 短頭種気道症候群(BOAS)
潰れたような鼻の構造上、気道が狭くなりやすく、呼吸困難を起こしやすい特徴があります。夏の暑さには極めて弱く、室温管理を怠ると短時間で熱中症に陥ります。重症化すると外科手術が必要になる場合もあります。
2. 眼疾患(角膜炎・ドライアイ・眼球飛び出し)
目が大きく前に飛び出している構造のため、草むらに顔を入れただけで角膜を傷つける危険があります。また、目ぶたが完全に閉じきらない個体も多く、ドライアイからの潰瘍化に注意が必要です。
3. 椎間板ヘルニアと関節トラブル
胴長短足の体型は、背骨に大きな負担をかけます。フローリングの滑り止め対策や、ソファへのジャンプを防ぐスロープの設置は必須です。発症した場合は長期の投薬やケージでの安静、最悪の場合は数十万円規模の手術費用が発生します。