アスリートとしての確固たるアイデンティティは、どのような環境で育まれたのか。岩井明愛のルーツを辿ると、埼玉県比企郡川島町で築かれた温かくも独創的な家族関係に行き着きます。家族構成は、父・雄士(たけし)さん、母・恵美子さん、妹・千怜、そして同じくプロゴルファーを目指して腕を磨く弟・光太さんの5人家族です。
公認会計士の資格を持つ父・雄士さんは、元陸上選手という経歴を持ちながらも、ゴルフ指導においては「型にはめない」指導方針を徹底しました。スイングの細かなフォームを強制するのではなく、陸上トレーニングやサッカー、水泳など多様なスポーツを幼少期に経験させ、子どもたちが自然に身体の使い方を学習する環境を整備。何よりも「自分で考え、ゴルフを楽しむこと」を最優先にした教育論が、明愛のオリジナリティあふれるプレースタイルを育みました。
そしてプロ入り後、彼女たちの背中を力強く押しているのが、日本を代表するモビリティ企業であるHonda(本田技研工業)との所属契約です。単なるプロゴルファーへの資金提供にとどまらず、Hondaが彼女たちを選んだ理由は、創業以来受け継がれる「The Power of Dreams(夢の力)」と「挑戦のスピリット」が、岩井ツインズの果敢なプレースタイルと完全にシンクロした点にあります。世界最高峰の舞台へ挑む明愛のキャップに輝くロゴは、まさに挑戦者の象徴と言えます。