風に掲げられた右腕、遠くを見つめる鋭くも温かい眼差し。この地を象徴する偉人「ウィリアム・S・クラーク」博士の全身像は、日本で最も有名な記念碑・銅像の一つだ。「少年よ、大志を抱け(Boys, be ambitious)」の名言で知られるクラーク博士は、現在の北海道大学である札幌農学校の初代教頭として赴任し、日本の近代高等教育の基礎を築いた。
実は、この銅像の右腕が指し示しているのは特定の建造物や方角ではない。「はるか彼方にある永遠の真理」を象徴しているのだ。台座の足元には、訪れた人々が自らの夢や誓いを書き残す「大志の誓い」の投函箱が設置されている。何十年も前に刻まれた無数の志が、今もこの高台に静かに眠っている。