自身の輪郭に悩む人の多くが、そもそも「日本人の標準サイズ」を知らないまま、画面越しのインフルエンサーと比較してしまっています。公的機関である産業技術総合研究所の「日本人物体寸法データベース」をはじめとする計測調査において、日本人の頭部・顔面寸法は極めて精緻に記録されています。
頭部の計測には、頭頂部から顎の最下端までの垂直距離を示す「全頭高(ぜんとうこう)」と、両耳の上部付近で最も横幅が広いポイントを結ぶ「頭幅(とうふく)」、そして眉間から顎先までの「形態的顔高」などの指標が用いられます。一般的に「顔の大きさ」を語る際、頭部全体を含めたサイズ感としては全頭高と頭幅が最も信頼性の高い客観的基準となります。
世間一般で言われる「小顔の基準」は、全頭高において女性で20cm以下、男性で21.5cm以下とされる傾向がありますが、これは統計的に見れば全体の上位2〜3%に位置する極めて稀な数値です。成人女性の標準値である約21.8cm前後に収まっていれば、標準的なサイズであり、決して「顔が大きい」わけではありません。
さらに重要なのは「何頭身か」という身長との比率関係です。どれほど全頭高が小さくても、肩幅が極端に狭ければ顔は相対的に大きく映りますし、逆に骨格がしっかりしていれば、全頭高が平均以上であってもシャープで均整の取れた印象を残します。