腰椎圧迫骨折の禁忌と絶対Ng動作|悪化と偽関節を防ぐ最新指針

腰椎圧迫骨折の禁忌と絶対Ng動作|悪化と偽関節を防ぐ最新指針

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大手医療機関の整形外科外来やリハビリテーション科の現場取材から浮かび上がってくるのは、受傷後4週目前後に訪れる「危険なエアポケット」の存在です。

圧迫骨折の激痛は、多くの場合、受傷後2〜4週間ほど経過すると徐々に和らいできます。この時期、患者の心の中には「もう痛くないから大丈夫」「ずっとコルセットをつけていると筋力が落ちてしまう」「近所のスーパーまで米を買いに行きたい」という強い焦りと過信が芽生えます。しかし、レントゲン写真を撮影すると、骨の内部はまだスカスカで、わずかな負荷で崩れ去る薄氷の上に立っているような状態であることが珍しくありません。

現場の理学療法士は、次のように警鐘を鳴らします。

「『先生、痛みがなくなったからコルセットを外して庭の草むしりをしたの』と笑顔で来院される患者さんがいらっしゃいます。レントゲンを撮ると、受傷時は20%程度の潰れだった椎体が、ペシャンコに潰れて50%以上の圧潰に進行している。一度潰れて固まってしまった背骨は、元には戻せません。痛みの消失と、骨の構造的強度の回復には、少なくとも1〜2ヶ月のタイムラグがあることを知っていただきたいのです」

インターネット上のQ&Aサイトや当事者コミュニティを分析しても、「コルセットはいつまで着ければいいのか」「家事ができないのが申し訳なくて動いてしまい、激痛がぶり返した」という悲痛な投稿が溢れています。骨が物理的にくっつく期間(骨癒合)には最低でも8週から12週間を要します。「痛くないから動く」のではなく、「骨がレントゲンやMRI上で完全に安定するまでは禁忌を守る」という科学的な認識の徹底が不可欠です。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。