薬物問題からの復帰において、最も根本的でありながら軽視できないのが「再犯防止と継続的な治療」です。薬物依存症は個人の意志の強さだけで克服できるものではなく、専門医療機関による医学的アプローチと心理社会的支援が不可欠な「病気」であるという認識が、近年エンタメ業界にも浸透してきました。
復帰を認められるための事実上の必須条件となっているのが、公的・民間の薬物更生プログラムへの真摯な参加実績です。多くのケースで、専門クリニックでの定期的な受診や尿検査の継続、認知行動療法、ダルクやNA(ナルコティクス・アノニマス)といった自助グループでのミーティングへの参加が義務付けられます。
業界関係者の間でも、単に「反省しています」と頭を下げるだけのタレントは敬遠され、「どのような医療機関で治療を受け、現在どのようなサポート体制を敷いているか」を具体的に証明できる人物だけが、現場への再起を許される時代になっています。孤立を防ぎ、ストレスをコントロールできる環境づくりこそが、再発を防ぐ唯一の防波堤です。