かつて芸能人の不祥事に対する対応は、地上波テレビ局のコンプライアンス基準がすべてだった。しかし、グローバルな巨大資本を持つ配信プラットフォームの台頭が、その常識を根底から覆した。NetflixやAmazon Prime Videoの台頭は、作品の制作環境だけでなく、出演者に対するリスク管理のあり方をも劇的に変化させた。
『全裸監督』や『サンクチュアリ -聖域-』といった世界的大ヒット作を生み出してきたこれらのプラットフォームは、莫大な制作費を投じる一方で、キャスト契約におけるコンプライアンス違反への違約金条項を極めて厳格に設定している。違法薬物での逮捕は、即座に全世界での配信停止や巨額の損害賠償リスクにつながる。従来の芸能界にあった「うやむやにして逃げ切る」という古い体質は、グローバル標準の前には一切通用しない。