発端は、兵庫県議会を舞台に発覚した政務活動費不正問題だった。城崎温泉などへの不可解な日帰り出張を数百回にわたって繰り返し、領収書すら提出していなかった実態。追及を受けた彼が開いたのが、今や歴史に刻まれた号泣記者会見(2014年)である。
激昂し、机を叩き、喚き散らす異様な光景。だが、高精細カメラが捉えたのは彼の奇怪な弁明だけではなかった。身を乗り出し、頭を激しく振り乱すたび、前髪と頭頂部の境界線に微かなズレが生じる。その瞬間、ネット掲示板やSNS上では「頭髪に違和感がある」「装着しているのではないか」という指摘が爆発的に急増した。
真偽不明のまま画像検証スレッドが次々と乱立。感情の起伏とともに揺れ動く毛髪の挙動が、シリアスな横領問題を一瞬にして奇妙なエンターテインメントへと変質させてしまったのだ。