野口五郎が自らの病気を公に明かしたのは、2019年2月11日、東京・Bunkamuraオーチャードホールで開催された63歳の誕生日コンサートのステージ上でした。
事の発端は2018年11月下旬に受けた定期健康診断(人間ドック)でした。内視鏡検査で食道に微小な病変が発見され、精密検査の結果「早期の食道がん」と診断されます。幸いにもリンパ節転移などの心配がない極めて初期段階(ステージ1未満の粘膜内がん)での発見でした。
医師からの告知を受けた直後、野口は即座に入院手続きを進め、2018年12月下旬に内視鏡による切除手術(ESD=内視鏡的粘膜下層剥離術)を受けました。手術は無事に成功し、病巣は完全に取り除かれました。術後の経過も極めて順調で、早期の退院を果たしています。
当時、年末年始を挟んでいたこともあり、ファンや関係者に余計な心配をかけたくないという本人の強い意向から、手術の事実は極秘とされていました。年が明けて体力が完全に回復し、ステージで力強く歌える確信を得たタイミングで、自身の口から誠実にファンへと報告されたのです。