芸能界を揺るがした電撃発表から25年。1990年代を代表する癒やし系タレントだった三井ゆりさんと、新御三家として歌謡史に名を刻む野口五郎さんの出会いは、まさに運命的な巡り合わせでした。
2人の最初の接点はバラエティ番組での共演でしたが、決定的な転機となったのは、三井ゆりさんが共通の知人を介して野口五郎さんのコンサートへ足を運んだ出来事です。終演後の楽屋挨拶で言葉を交わした際、野口さんの真摯な音楽への情熱と飾らない人柄に三井さんが感銘を受け、連絡先を交換。その後の偶然の再会や知人を交えた食事会を重ねるなかで、急速に距離が縮まりました。
当時、野口五郎さんは44歳、三井ゆりさんは32歳。12歳という「一回り」の年齢差がありながらも、交際開始からわずか約7ヶ月というスピードで2001年2月にゴールインを果たしました。野口さんは当時の取材に対し、多忙な芸能生活の中で彼女が見せる屈託のない笑顔と細やかな気配りに深く癒やされた旨を明かしています。
結婚式は、青く澄み渡る南太平洋の楽園・ロタ島で執り行われました。派手な都心のホテル婚ではなく、親族とごく親しい関係者のみを招いたリゾート婚を選択した点に、見栄を張らない2人の価値観が色濃く反映されていました。現地で撮影されたウェディングドレス姿の三井ゆりさんの眩しい笑顔は、ワイドショーを通じて日本中に届けられ、多くのファンから祝福の嵐が巻き起こったのです。
三井ゆりさんの若い頃を振り返ると、1990年代前半の『スーパーサッカー』初代アシスタントキャスターとしてサッカー人気の火付け役に貢献し、多数のCMにも起用されるなど「元祖・癒やし系アイドル」の頂点に立っていました。その人気絶頂期を経て選んだ伴侶が野口五郎さんであったことは、世間に新鮮な驚きと納得感を与えました。