地球温暖化に伴う異常気象は、植物の表面環境にも大きな変容を迫っています。特に影響が著しいのが、早朝や夜間に発生する「水滴(Dew)」です。
水滴が葉の上に留まる時間は、病気の発生リスクに直結します。多くの糸状菌(カビの仲間)は、表面に一定時間以上の水膜が存在しなければ胞子を発芽させることができません。一方で、雨が降らない乾燥地域において、葉の表面で捕集された夜露は貴重な給水源となります。
サトイモやハスの葉に見られる「ロータス効果」は、超撥水性の表面構造によって微粒子や病原菌を水滴とともに転がり落とす画期的な自浄メカニズムです。表面の微細な凸凹(ナノ構造)とワックス成分が組み合わさることで、水蒸気の結露を制御し、腐敗を防いでいます。