『BLEACH』に登場するもう一つの代表的な氷雪系斬魄刀といえば、十番隊隊長・日番谷冬獅郎の「氷輪丸」だ。ファンによって度々比較されるこの2つの斬魄刀だが、そのアプローチは正反対と言っていい。氷輪丸は大気中の水分を自在に操り、巨大な氷の龍を生み出したり天候そのものを変化させたりする「環境操作型」の最高峰である。
対する袖白雪は、前述の通り「ルキア自身の肉体の熱を奪い、触れたものを絶対零度に陥れる」という、極めて局所的かつ概念的な「熱奪取型」だ。久保帯人が提示したこの対照的な能力設計は、キャラクターの個性を引き立てると同時に、バトルの戦術的深みを何倍にも広げている。