「クー・クラックス・クラン(Ku Klux Klan)」という独特の響きを持つ名称は、一見すると難解な呪文のようにも聞こえます。このKKKの意味をわかりやすく紐解くと、19世紀半ばの退役軍人たちによる一種の言葉遊びが発端でした。
1865年12月、南北戦争に敗れた南部テネシー州プラスキで、元南軍の若い兵士6人がクー・クラックス・クランの創設者として集まりました。彼らは秘密結社を立ち上げるにあたり、ギリシャ語で「円・輪」や「集まり」を意味する「キクロス(Kyklos)」という単語に着目。そこにスコットランドの血縁集団を意味する「クラン(Clan)」を組み合わせ、語感を整えて「Ku Klux Klan」と名付けたのがクー・クラックス・クランの語源です。
銃の撃鉄を引く金属音(カチッ、カチッという音)に似せたという説もありますが、本質的には「結束の固い仲間たち」を意味する暗号的な名称でした。当初は退役軍人の親睦サークル的な悪ふざけから始まった集まりでしたが、やがて初代最高指導者(グランド・ウィザード)として元南軍将軍ネイサン・ベッドフォード・フォレストを迎え入れると、急速に凶暴な白人至上主義の秘密結社へと変貌を遂げていくことになります。