SNSや口コミプラットフォームに寄せられる実際の利用者のフィードバックを精査すると、本路線の利便性の高さとともに、現場でしか気づけない生々しい課題が浮き彫りになります。
肯定的な意見として圧倒的多数を占めるのは、「スーツケースを持ち歩く苦痛からの解放」です。蛍池駅でモノレールから阪急宝塚線へ乗り換え、さらに十三駅や西宮北口駅で神戸線へ乗り継ぐ鉄道ルートは、運賃が安く済む反面、混雑する通勤電車内での大型手荷物の取り回しに多大な精神的エネルギーを消費します。これに対し、リムジンバスは「手荷物を預けて着席すれば三宮駅前まで直行できる」という体験価値において、他の追随を許しません。
一方で、手厳しい評価が集まるのは「北ターミナルでの積み残し」と「夕刻の渋滞巻き込み」です。現場取材でも、出張帰りのビジネス客から次のような声が聞かれました。
「羽田発の夕方便で伊丹に到着し、北ターミナルの15番乗り場に並んだが、前の便から積み残された客で列が伸びていた。到着したバスは南ターミナルですでに座席の7割が埋まっており、自分の数人手前で満席に。結局30分近く吹きさらしの乗り場で待たされる羽目になった。時間にシビアな商談がある日は、蛍池まで歩いて阪急に乗るべきだったと痛感した」(40代・IT企業役員)
また、航空機遅延時の最終バス運行経緯も見逃せないポイントです。伊丹空港発三宮行きの最終バスは概ね21時台後半(21:40〜21:50頃)に設定されています。羽田や福岡などからの最終着陸便に接続するようダイヤが組まれていますが、飛行機が大幅に遅れた場合、バス会社側が一定の接続待ちを行うケースがある一方、高速道路の工事規制や乗務員の勤務時間管理(労働安全衛生上の法規制)の観点から、無制限に出発を遅らせることはできません。最終便付近を利用する際は、定時運行状況を機内Wi-Fiなどでこまめにチェックする危機管理が求められます。