指先の筋力変化を利用して生体反応を読み解くアプローチは、決して唐突に生まれたオカルトではない。その源流は1960年代、米国のカイロプラクターであるジョージ・グッドハートが提唱したアプライドキネシオロジーにある。特定の筋肉の緊張や弛緩が内臓機能や経絡の状態と連動するという筋力反射テストの理論は、徒手療法の世界に革命をもたらした。
この概念をさらに先鋭化させ、2本の指でリングを作る独自の手法へと結晶化させたのが、医学博士の大村恵昭氏だ。大村氏が確立した「バイ・ディジタルO-リングテスト」は、単なる主観的感覚の領域にとどまらず、1993年には米国特許商標庁から特許を取得。診断の補助手段として、世界中の代替医療関係者や一部の医師たちに衝撃を与えた。