医食同源(いしょくどうげん)とは、「病気を治療する薬も、生命を維持する日常の食事も、その根源は等しく体を健康に保つためのものである」という思想を指します。病気になってから薬に頼るのではなく、日々の適切な食事によって病気を予防し、健康を維持するという予防医学の根幹をなす考え方です。
この考え方の土台には、東洋医学における「未病(みびょう)」を防ぐというアプローチがあります。未病とは、自覚症状はないものの体内で病気が進行しつつある状態や、なんとなく体がだるいといった不調のサインを指します。不足した栄養を補い、乱れた体内バランスを食事によって整える行為そのものが、医療と同等の価値を持つと捉えられているのです。