行方不明事案の中でも、特に夏場やレジャーシーズンに急増するのが水辺での事故だ。子供は静かに溺れる。バシャバシャと音を立てて助けを求めるのはドラマの中だけの話であり、実際には声も出せずに水中に沈んでいく。近くに大人がいながらも気づけなかったというケースは非常に多い。
また、発達段階にある子供の脳は、危険を察知するよりも「面白そう」という衝動が勝る。虫を追いかけて茂みに入り込む、踏切の向こう側に行ってみる。そうした突発的な行動が、一瞬にして深刻な事態を引き起こす。親がスマホに目を落としたわずか10秒が、運命の分かれ道になるのだ。