『銀魂』坂本辰馬と坂本龍馬の違い|剣を捨てた理由と生存の真相を暴く

『銀魂』坂本辰馬と坂本龍馬の違い|剣を捨てた理由と生存の真相を暴く

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幕末の日本を大きく動かした実在の志士・坂本龍馬と、『銀魂』の坂本辰馬。原作者である空知英秋氏は、歴史上の人物の大胆なパロディやアレンジを得意としますが、坂本辰馬に関しては龍馬の持つ「先進性」「自由奔放さ」「商売への情熱」という本質的なDNAを極めて忠実に抽出しています。

土佐弁を操り、船の操舵に情熱を燃やし、従来の武士道に縛られずピストルを武器とするスタイルはまさに坂本龍馬そのものです。史実において龍馬が設立した日本初の株式会社とも称される「海援隊」は、作中では星間貿易商社「快援隊」へとスケールアップして描かれています。

項目作中設定(坂本辰馬)史実(坂本龍馬)編集部の見解・評価組織名快援隊(星間貿易艦隊)海援隊(土佐藩の私設海軍・貿易結社)宇宙規模へと舞台を拡大しつつ、理念は完全一致。得物(主要武器)リボルバー式拳銃(二丁拳銃)スミス&ウェッソン等の短銃、吉行(日本刀)刀の時代から銃の時代への変遷を鋭く象徴。主要な相棒陸奥(宇宙最強民族・夜兎の元海賊)陸奥宗光(海援隊幹部・後の外務大臣)歴史上の盟友を女性・異星人として大胆に翻案。人物の結末最終決戦を生き延び、宇宙で商売を継続慶応3年(1867年)近江屋事件にて暗殺(享年31)「志半ばの死」を回避させた本作最大の歴史改変。

最大の違いは「最期」にあります。史実の龍馬は大政奉還を成し遂げた直後、京都の近江屋で非業の死を遂げました。しかし『銀魂』における辰馬は、激動の最終決戦である「銀ノ魂篇」をくぐり抜け、戦後も飄々と宇宙の海を股にかけ続けています。悲劇の英雄を「未来を創り続ける男」として描ききった点に、原作者の強い敬意が読み取れます。

吉田 誠
著者

吉田 誠

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