本作に特定のマンガや小説といった原作は存在せず、三木聡監督による完全オリジナル脚本として企画・製作されました。「巨大怪獣を倒した後の日常」という着眼点自体は長年多くの特撮ファンが夢想していたテーマであり、完全オリジナル企画として大手2社が製作に踏み切った意義は非常に大きなものでした。
興行面においては、公開初週の週末動員ランキングで上位にランクインしたものの、SNS上での口コミの荒れ模様が影響し、最終的な興行収入は約3.4億円前後にとどまりました。製作規模やプロモーションの規模感を考慮すると、興行的に苦戦を強いられたことは客観的な事実です。
しかし、企画の着眼点そのものの新規性や、誰も挑んでこなかったタブーに切り込んだ野心的な試みは、オリジナル企画が減少傾向にある近年の邦画界において貴重な実験作であったと捉える映画関係者も少なくありません。