脚本や演出方針に批判が集まる一方で、山田涼介(Hey! Say! JUMP)や土屋太鳳をはじめとする俳優陣のパフォーマンスに対しては、極めて高い評価が寄せられています。特務隊員として愚直に任務へ立ち向かうアラタを演じた山田涼介の端正な佇まいと哀愁を帯びた眼差しは、不条理な世界観の中でも強い説得力を放っていました。
環境大臣秘書官として奔走する雨音ユキノ役の土屋太鳳、その夫で複雑な思惑を抱える総理秘書官・正彦役の濱田岳、さらには怪獣の臭気に翻弄される爆破処理のプロを演じたオダギリジョーや、閣僚会議で怪演を見せた西田敏行など、日本映画界の第一線で活躍するキャスト陣が集結しました。
真剣味あふれる演技とナンセンスな台詞回しが衝突することで生じる特異な空気感は、三木聡ワールドの真骨頂でもあります。役者陣が一切手を抜かずに不条理劇を演じ切ったからこそ、本作は単なる失敗作にとどまらない強烈な個性を放ち続けています。