ビジネス英語の到達度を測る指標として知られるTOEIC Listening & Reading Testを運営するETS(Educational Testing Service)の過去の出題傾向を見ても、「absent」の扱いは非常に興味深い。単に出席・欠席を問うパート5の語彙問題だけでなく、長文読解(パート7)における文脈判断問題で、前述した「〜がない場合は」という意味の文頭前置詞として不意に姿を現すからだ。
ここで語源学に視点を移してみよう。「absent」は、ラテン語の「ab-(〜から離れて)」と「esse(存在する)」が結合して生まれた言葉だ。つまり「本来あるべき場所から離れている」という根本的なイメージが存在する。単に「いない」のではなく、「本来は存在するはずのものが欠落している」というニュアンスを語源学的に理解しておくことで、テスト本番での瞬発的な読解スピードは飛躍的に向上する。